剣道 第16限~第20限

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第16、17、18限

・第16,17,18限   応じ技の復習 と 自由稽古(地稽古)  

※この3時間は基本的に同じパターンの練習を組む。最低3時間はほしい練習である。生徒の方は、もう

 自由に打ち合いたくてウズウズしている状況である。もちろん自由に打ち合いたいという生徒の要求

 を満たしていこうとすれば、これより前の時限のなかで、少しずつ以下のような練習を加えていけば

 よいと思う。 

(1)整列、正座、礼。出欠点呼。竹刀の点検。準備運動、素振り(8~10分)

   (胴・垂はあらかじめ装着完了のこと)

(2)面を付けずに、甲手だけはめて、応じ技の復習練習 (5~7分)

 ① 抜き胴

 ・笛の合図で一方は軽く1歩だけ踏み込んで面に、片方も軽く1歩だけ踏み込んで胴に出る。すぐに1

  下がって中段の構えにもどる。34本で交代する。

 ・次に、同じく笛の合図で、双方軽いタッチで打ち込んだら、前方へ抜けていき、立ち位置を入れ代わ

  る。34本で交代する。

抜き面

・笛の合図で一方は軽く1歩だけ踏み込んで面に、片方も軽く1歩だけ右斜め前に進み、抜き面に出る。

 終わればすぐに1歩下がって、もとの中段の構えにもどる。34本で交代する。

・次に、同じく笛の合図で前方へ抜けて行き、立ち位置をいれかわる。34本で交代する。

 ③小手 抜き面

 ・笛の合図で一方は軽く1歩だけ踏み込んで小手打ちにでる。片方は軽く1歩左足から下がりながら

 (できるものは下がらずに)抜いて、右足を1歩・トンと踏み込んで相手の面へ打つ(面の位置で止める)。すぐに1歩後へ下がって中段に構える。34本で交代する。

 ・次に、同じく笛の合図で、軽いタッチで竹刀操作した後、それぞれ右方向へ抜けて行き、立ち位置

  を入れ代わる。これも34本で交代する。

  ④小手 あわして(打落して) 小手・面

 ・笛の合図で一方は軽く1歩だけ踏み込んで小手打ちにでる。片方も右足だけ軽くトン・トンとその場

  で2回踏むようにして、気持ちは前に入りながら小手・面にでる。終わればすぐに下がって中段に構

  える。34本で交代する。

 ・次に、同じく笛の合図で、互いに打ち込んだ後、前方へ抜けて行き、立ち位置を入れ代わる。先に小

  手に出る側は、剣先が相手の喉へ入らぬよう、打った反動で剣先を左斜め上にあげるなどのポイント

  を再確認して行なう。これも34本で交代する。

  全て、これまでの復習として、ポイントを確認しながら、軽く流す感じの練習を行なう。

(3)整列、正座。

(4) 有効打突についての説明  (5~7分)(足を崩して座らせてよい。)

 ・面を付ける前に、現在の剣道の有効打突について概略を説明し、自由稽古に入る前に、剣道における

  「一本」について、いかに判定するかの認識をさせる。

 ・現在の剣道の試合は、正式には3人の審判の判定で行なわれるが、3人のうち2人以上が同じ側の旗

 (紅・白のどちらか)を上げれば、主審より一本をとったことが告げられる。試合規則については後

  述するとして、さて、この「一本」がどういう基準で旗が上げられるかとなると、剣道連盟が示す表

  現はわりと抽象的である。それは①充実した気勢 ②正確な打突 ③適法な姿勢という3条件を満た

  す打突出なければならない、ということである。この条件が満たされているかを審判は瞬時に見極め

  て、旗を上げるか、上げないかを判断・決断するわけである。したがって、剣道には柔道でいわれる、

  有効・技あり・一本という技のランク付けがない。つまり一本とったか、とらないか、Yes No

  の二者択一で技が判定される。さらに剣道では、柔道などであるような、攻めなければ、指導・注意

  ・警告を受けることがないため、有効打突で一本とれなくても、一生懸命攻めた側が判定で有利に立

  つということもない。だいたい判定というものがない。圧倒的に攻めていても、有効打突がない場合

  は、極端に言えば、永久に旗は上がらない。(全日本選手権では勝負がつかない場合は判定方式を採

  用しているようである。)もちろん授業では、この Yes No の試合規則をもう少し柔軟に取り扱い、

  授業に適したものにしていく必要がある。

 ・さて、授業で自由稽古に入るとき、自由に攻防しあうなかで、この「一本」の基準をしっかりイメー

  ジしていないと、ただ単にヤーヤーバシバシと当てっこするばかりになってしまう。概ね、以下のよ

  うな認識の仕方で、生徒にはわかりやすいのではないかと考える。この基準により、攻防の中で

  「一本」と認め合えば「今のは入ったやろ」とか「今のは完全にやられたナ」「今のは不十分や」と

  いった言葉を交わしながら、攻防を楽しむ姿が現れてくる。

 

 1)充実した気勢とは-----

    イ:打突部位と合致した発声があること。黙って打ってあたっても「一本」とは認めない。「コテッ」 

   「メン」「ドォー」の発声があること。

  ロ:踏み込みが1歩で止まらないこと。引き技の場合も、間合いを十分に切る動作(下がる動作)

    足捌きがともなっていること。

    ただし、小手打ちの場合は、授業では1歩踏み込みの小手打ちも認める方向で進めている。小手

    打ちは授業レベルではナカナカ決まる頻度が低いことも事実である。

    面・胴に関しては、打った後、少なくとも3歩以上の運足があること。あるいは、当たり動作な

    ど、技に勢いがあること。体ごと技を出しているかを足運びでみる。

 

 2)正確な打突とは------

   イ:有効打は竹刀の物打ち部で当たったもののみを「一本」とする。剣先がかすったり、竹刀の腹の

    部分での打ちは一本とは認めない。

    ロ:刃筋が効いていること。竹刀の弦のない反対側の部分で正確に当たっているかどうか。特に、胴

    打ちで横払いになっていないかどうかをみる。

 3)適法な姿勢とは------

     イ:極端に頭を下げての小手打ち、胴打ちは「一本」とは認めない。上体がスーと起きているような、

    姿勢の崩れのない打突を目指す。

    ロ:自分の竹刀を、相手に叩きつけるような打ちは「一本」とは認めない。現在の剣道において、

    特に面打ちは、押し切っていくような面打ちが要求される。前方へ伸びていく剣捌きを目指す。

    竹刀を横へ振り回さないで、常に両手が体の中心線から外れていかない面・小手・胴打ちを目

    指すこと。特に、この横への振り回しは、自由稽古を増すごとに、興奮して、振り回すものが

    時々出てくるので、竹刀はあくまで縦に操作することも再確認しておく必要がある。

  ・以上のようなポイントで「一本」の判断を行なうことを確認する。(このような確認は、これまで

   の授業の中で、事在る毎に繰り返して確認しておく必要がある。)

 

(5) 面を付けての 応じ技の復習練習  (715分)

 ① 面に対する応じ技練習

 ・互いに中段の構え------笛の合図で一方は思い切って面に出る。一方はこれまで練習してきた「面抜

  き胴」か「面抜き面」あるいは「出鼻面」で対応する。どの技を使ってもよい。剣道経験者などは、

  他に知っている技があれば使ってよい。教師側は1回の攻防が終了して、全員がしっかり中段に構え

  たのを確認してから、次の合図の笛を吹く。

  7~8本ずつ交代して行なう。

 ・次に、笛の合図をなくし、一方の面への始動を合図として、面に対する応じ技の練習を行なう。全

  体の様子をみて、適当なところで攻守交代の合図の笛を鳴らす。

 

 ② 小手に対する応じ技練習

 ・①と同じ要領で、7~8本ずつ交代して行なう。

 

 ③ 呼びかけによる、応じ技練習

 ・第14限、第15限の呼びかけ練習を、組み合う相手を二人ほど変えながら練習させる。

 

(6) 防御の練習   (56分)

 ①この練習は、はじめての練習では、だいたい3060秒くらいの時間で、一方は攻めるばかり、一方

  は相手の攻撃を全て竹刀で受けるか、かわすかする練習である。

 ②笛の合図で、一方は「メン」「コテッ」「ドォー」とどんどん攻めていく。ただし、やたらに攻め

  るのではなく、1本ずつ決めるつもりで攻める。相手は反撃して来ないから(受けるのみ)、相手の

  竹刀を押さえたり、跳ね上げたり、また面を打とうとして小手を攻めるようなフェイントをかけたり

  、あるいは体当たりから引き技を出したり、とにかく1歩で止まることなく、前方へ抜けたり、体当

  たり~引き技を連続で出してみたりなどの工夫をして、しかも「一本」の基準を頭にイメージしなが

  ら攻撃を仕掛けていく。

  相手に完全に防御にまわられると、なかなか「一本」がきまらないので、どういう間合いから技を出

  すか、緩急をどうつけていくか、フェイントのかけ方などの学習にもなる。制限時間内で、何本決め

  ることができるかなどの課題をもたせてもよい。

 ③受ける側は、相手の動きをよく見て、竹刀の動作があまり大きくならぬように受け、かわし、外し、

  間合いを切り、間合いを詰めるなどしながら、制限時間内に1本もあてさせない、入れさせない意識

  をもって動く。

 ④2~3人相手をかえて行なう。

 

(7) 自由稽古  (残り時間に合わせて 615分)

 ① 柔道でいう乱取り、空手でいう自由組手である。剣道では地稽古という。

 ② 時間ははじめ1分~130秒ぐらいからはじめる。剣道経験者は時間的に物足りないかも知れないが

  、初心者の地稽古は、はじめはかなり動き回るので、90秒程度でもグッタリくるものがいる。慣れ

  てくれば、1回あたり2分→230秒→3分ぐらいまで伸ばしてもよい。

   次の段階で、試合形式を学習していく際には、1試合2分間と考えているので、地稽古も2分ぐらい

  が適当ではないかと考える。高校生の剣道大会では35分の間で計測している。 35人程度相手

  を代えて行なう。

 ③ 自由稽古(地稽古)の注意ポイント

 1:対戦相手を一人の人間として尊重し、過剰な興奮により無謀な竹刀操作にならないよう、各人心

   掛けること。これまで言ってきた基本のポイントを忘れないこと。

 2:もし、防具のないところを打突した場合は、必ず謝ること。また故意に防具のないところを打突

   することのない様、正しい剣道を心掛けること。

 3:道場が狭い場合は交代制をとるか、また道場内を広範囲に動くことをせず、定められた一定の方

   向で攻防を行なうよう注意する。特に引き技を出した際に、近くで稽古している仲間に接触する

   こともあるので、周辺の状況も把握しながら練習すること。

 4:相手のスキを誘い出し、すかさずそこを攻撃する。あるいは、かわす、捌く、フェイントを使う。

   打つときは思い切って出る。あるいは思い切って引く。34本の連続攻撃をしてみる。間合いを

   詰める、間合いを切る。リラックスして竹刀操作する------など、色々なポイントがあろうと思うが、

   とにかくやたらな攻防にならないよう、じっくり、ゆったりと構えて、「一本」の基準を再確認し

   ながら攻防を楽しむ雰囲気をつくっていく。

  ・これらを事在るごとに注意しながら進めていかねばならない

 ④自由稽古をすすめる手順

 1:はじめに竹刀を左手に下げさせ、互いに立礼をしてから中段に構えさせる。

   試合の礼法は-立礼・(3歩前進)抜刀・蹲踞-という流れであるが、ここでは立礼で「よろしく

   お願いします」と発声させ、抜刀して中段の構えで待機させる。

 2:全員の中段の構えを確認したら、合図(笛か「ハジメ」の声)で自由稽古の開始、制限時間を計測

   する。

 3:時間が来れば、笛の合図で終了(「ヤメ」の声をかけてもよい)。

   教師の発声で、互いに「中段に構えて」---「竹刀を納めて」(左手に下げ刀)---「互いに礼」------

   「ありがとうございました。」の声で終了させる。

 4:その日の時間の都合(流れ)により、36人程度の地稽古を組む。

 

(8)整列、正座、防具片付け、反省、礼をして終了する

 

 ※第161718限の約3時間を自由稽古中心に組んでいるが、「一本」の基準の話をしたり、自由稽

  古の心構えの話をしたりで、時間も費やすので、練習内容の(5)(6)(7)は適宜、時間配分

  しながら行なっていく。

 

 

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第19、20限

 

・第19,20限   自由稽古(地稽古)/課題練習~評価(テスト)へ 

 

1)整列、正座、礼。出欠点呼。竹刀の点検。準備運動、素振り(8~10分)

   (胴・垂はあらかじめ装着完了のこと)

(2)面を付けずに、応じ技の復習練習 (5分)

  ・第161718限(3)の練習を、一通り流す程度に行なう。

(3)整列、正座、面付け  (34分)

(4)面を付けての 相面打ち2分):第15限(5)の練習に同じ。

(5) テストのための 予備練習  78分)

  ・予備練習といっても、これまで行なってきたことの復習である。

 ①互いに中段の構えをとる。笛の合図で、一方は飛び込み面を、一方はその面に対する応じ技を出す。

  これを6回ほど連続して行なう。

  教師は、笛をピッと吹いて、片方が面へ、片方が応じ技を出して、前方へ互いに抜けて立ち位置が

  入れ替わり、互いに中段に構えなおすのを確認したなら、すぐ次の笛の合図を行なう。

 ・相手の面攻撃に対して:

       1本目-------出鼻面(面の相打ち)

       2本目-------抜き胴

       3本目-------面抜き面  と決めておいて、これを2セット行なわせてもよい。

 ・攻守交代しながら、相手も3人ほど替えて行なう。

 

 ②互いに中段の構えをとる。笛の合図で、一方は小手を、一方はその小手に対する応じ技を出す。

  これも6回ほど連続して行なう。

 ・相手の小手攻撃に対して:

     1本目-------抜き面

     2本目-------打落し面  と決めておいて、これを3セット行なわせてもよい。

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 ※この指導案では時間の都合上、面に対する応じ技は3種、小手に対する応じ技は2種しか実施し

  ていない。かなり丁寧に実施している指導案ではある。

 時間の余裕があれば、またもう少しテンポを早めて技の習得に時間をあてる場合、

 ・面に対する応じ技として    イ「面返し胴

       ロ「出小手

                  ハ「相手の面を受けながらの引き胴(または引き面)」

    などを上げることができる。(イ、ロは少し難しい技であり、ハは授業レベルのスピードのな

   い面攻撃になら対応できる技である。)

 

 ・小手に対する応じ技として イ「小手すりあげ面

    ロ「小手返し面

    などを上げることができる。(これまで学習してきた技より、どちらも竹刀捌きが難しい技で

        ある。)

  ・上記の技をいくつか組み合わせて1つのパターンをつくり、テスト(評価)課題としてもよい。

例えば、攻撃側は3本の小手攻撃、次に続けて3本の面攻撃を行なう。小手3本・3本=合計6本の

攻撃を行なう。

 

応じる側は 1本目・小手に対し「抜き面」-----前方へ抜けて立ち位置が代わる。

      2本目・小手に対し「打落し面」--前方へ抜けて立ち位置が代わる。

      3本目・小手に対し「返し面」-----前方へ抜けて立ち位置が代わる。

      4本目・面 に対し「抜き面」-----前方へ抜けて立ち位置が代わる。

      5本目・面 に対し「抜き胴」-----前方へ抜けて立ち位置が代わる。

      6本目・面 に対し「面を受けながらの引き胴」

                    -----同じ方向へ流れていく。

   というようなパターンである。

 

・これをテスト課題として行なわせ、評価するわけである。生徒集団の能力、男女差などを考慮に

  入れて、いくつかのパターンを考えることができるだろう。もちろん、のような型にはめたもの

  ではなく、自由な発想で生徒に考えさせ技を出させるのもよい。ただ、一つのパターンで実施す

  ることで比較評価はしやすい。 

 

  ・剣道経験者には自由に応じ技を出させてもよい。

 

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 ③互いに中段に構える。笛による合図をなくし、先に仕掛ける側は前半の3本は面攻撃、後半3本は

  小手攻撃を仕掛け、応じ返す側は相手の攻撃に反応して、自由に技を出す。

 

  この流れを、テスト種目として行なう。

 

  ・つまり、一方が面への攻撃連続3本、小手への攻撃連続3本(合計6本)の攻撃を加え、反対側は

   それに対する応じ技を出していくというものである。

  ・6本終了したら、攻守交代して行なう。

  ・3人程度相手を代えて練習を行なう。

 

(6) 自由稽古(地稽古)  68分)

 ・前時と同じ要領で行なう。ポイントや練習上の注意を再確認し、礼法をきっちりさせてから始める。

   1回の時間は90秒から120秒ぐらいが適当である。

 ・25人程度相手を代えて実施する。

 

(7) 応じ技のテスト/技術評価  1015分)

 ・この1時間全てをテスト(技術評価)としてあててもよいが、講座人数の関係、復習練習の時間配分、

  運動量の確保なども考慮に入れ、この指導案では、40人の講座人数としてテストを2回に分けて実施

  することとしたものである。

 

 ①全員を道場の片側に寄せて座らせる。

  出席順、あるいは班別順など、教師側のわかりやすい方法で順次出て来させる。(今回の場合、40

  人の講座で、前半の20名について実施するものとし、後半の20名については防具を外し、見学の形

  をとらせる。あるいは、今回と次回の2回で、攻守をそれぞれ交代させて実施してもよい。)

 ③テストは、21組で先程の練習内容------一方が面3本・小手3本の連続攻撃、反対側がそれに対する

  応じ技を出すというもので、応じ技を出す側の技術の出来ばえについて、1人ずつみていくという方

  式になる。

  2人(1組)の動いている時間は、仕掛けるのに20秒、応じるのに20秒程度かかるので、合計40秒ほ

  ど、それに名前をコールしてでてきて、礼をしたり、構えたりする時間を入れると、約60秒といった

  ところである。(内容的にもう少しじっくり見て行こうとするなら、1クール:面56本、小手5

   6本程度に増やして、それに対する応じ技の出来ばえをみてもよい。)したがって、10組実施すると

  しても、10分程度で終了できる。1クール分追加したなら1520分程度かかる。

 ⑤テストが先に終了したもの(あるいは待機しているものも含めて)防具を外し、収納できるようにセ

  ットして、手元に置かせておく。

 

 A:評価の方法

 5段階で評価する場合

10段階の場合

A

 

技を出すタイミング、打突の正確さ、発声、態度など申し分なし。技に流れるような美しさを感じることができる。

10

○○

B

 

正確に打ち、捌き、声も出ているが、スピード感・重厚感に少し欠ける。中の上といわれる範囲。

B↑

B

 

大体の流れ、タイミングはつかんでいるが、

各ポイントのチェックで今一つ不十分と思われる。

 

6    

 

B×

 

技を出すタイミングが遅れる、打突が正確でない。

姿勢、発声がもう一つ決まらず、流れが止まる。

B↓

  5

B×

  4

C

 

ほとんど技が出せない。相手の打ち込みの方が早い。、発声もなく(小さく)、気力の充実もない。

注意ポイントの意識がまったくできていない

 

3以下    

 

 

 ・第11限の1回目のテスト・評価とほぼ同様の観点ではあるが、空手の型、少林寺拳法の

 演武、体操競技などのような採点方式でもあり、はじめの評価基準をしっかりさせて、

 徐々に基準が変化して、甘くなったり、辛くなったりしないように注意していないとい

 けない。テストは1回だけということにこだわらず、時間が許せば2回目を実施して、

 評価を確かなものにしていくのもよい。

 

 B:実施方法

 

 1.テスト実施者をコールし、構える位置を指示する。互いに礼をさせる。 

 2.互いに中段に構える。打ち込む側、元立ち側を確認。

 3.笛の合図で打込ませる。一人目の評価をしたら、次の笛で反対側の者を打込ませる。

 4.互いに礼をして下がらせ、次のテスト実施者をコールする。

  ・全員終了したら防具を棚へ収納させる。

 

(8)整列・正座・テストの反省・礼をして終了する。