第6限 |
助走~ ホップして 側方倒立回転 ~ 前転~ 1回ひねりとび |
・女子生徒向きの今回の規定演技の中で、個別技練習の最終段階となる。
・助走~ホップ動作を入れて、側方倒立回転 を中軸に据えた授業である。
・ここまでの授業で、実際には8時間程度をかけて丁寧に行うべきであるが、教員生活では、器械運動
に15時間をかけたのが最大で、だいたい10時間足らずの授業でまとめねばならなかった。行事や出張
等が入り、10時間が8~9時間に減ってきたりするので、指導案は右往左往するのである。そこに評価
の作業も入ってくるし------
(1)グループ毎にマットのセッティング(2分)
(2)整列、点呼、準備運動、補強運動―倒立静止20~30秒を含む(7~10分)
(3) 導入練習 (5 ~6分)
* ホップ動作技術の習得
・時間の都合上、いつも行っている導入練習の内容を省略して、ホップ動作にのみ絞って行う。
・このホップ動作は、側方倒立回転あるいは前方倒立回転(さらには後方宙返り等へ入る前のロン
ダード)に入る前に、助走をつけて上方へ伸びあがる技術部分であるが、この技術理解を省いて、
いきなり側方倒立回転や前方倒立回転を助走をつけたところから実施しようとすると、生徒の中に
は混乱する者が出てくる。なかには勢いだけつけて転倒する者もでてくる。したがって、側方や前
方への転回動作(さらに発展したロンダード=側転1/4ひねり)の技術とは別に、このホップ動作
を教えておくべきである。
・また、この動作の順序を分かりやすく解説した文献にあまり当たったことがないので、ここでは混乱
しない、解りやすい指導順序を展開してみようと思う。能力の高い生徒は、順序立てた練習をしなく
ても感覚的にすぐできるのだが、女子生徒の中には、そうでない生徒も多いので、以下のような順序
で行ってみればどうだろう。
1:準備運動が終了したら、体操隊形に開いたまま正面を向かせる。
2:「今から側方倒立回転に行くよ! という体勢を取りなさい。」と指示する。
これまで助走をつけない側方倒立回転は行ってきたので、どちらの足を前に(先に)出して構え
るかは、各生徒は分かっているはずである。
生徒は両手を上げて、左足か右足を前に出して、少し斜めに向いた姿勢をとるはずである。この
姿勢をよく覚えておかせる。(図42)
3:前に出る足を確認して、足はそのままの位置において、両手を下ろして正面を向かせる。生徒の
姿勢は横から見ると(図43)のようになっているはずである。
4:ここで、足だけの動きを練習する。
・両手を腰の後ろで組んで
・左足が前の生徒は『右・右・左』、右足が前の生徒は『左・左・右』の順序で足を出させる。
どの足で床を踏んでいくかの順序である。
・つまり左足が前の生徒は、歩くように右足を出したら、すぐにその足で上方へジャンプし、着地
は右足から下りて すぐに左足が前に送られる動作となるわけである。
・右足で床を踏んでジャンプした時に、腹の前へ左足を軽く曲げて宙に浮かせるようにすれば、
自然に右足から着地でき、左足が前に下りてくる。(図44)
・右足が前の生徒は、その反対動作となる。
・教師が同じ方向を向いて、一緒に行えばすぐにできるものである。
・3回やってみて、足の動作を良しとすれば次へ進む。
5:足だけの動作ができれば、それに手の動作を加える。
・これは、後ろの足を踏み出した瞬間、つまり踏み出したと同時に、両手を上げるだけである。
(図45)
・リズムとしては、トン・ト・トン となるわけであるが、はじめの トンの時に両腕を上方に振り
上げる動作を入れる。
・この手の動作を加えた トン・ト・トンのリズムを数回繰り返す。
・このリズムさえできれば、次の助走からの側方倒立回転は容易なものとなってくる。
6:これまで、1歩の踏み出しでホップしたのを、2歩の踏み出しでホップしてみる。
4の練習で、はじめに左足を前にしてスタートした者は右足を前にし、右足を前にしてスタート
した者は左足を前にして構える。 つまり、その状態から歩くようにして、1・2歩目でホップ
すればよいわけである。どの足で踏み切った時に両手を上げるのかだけを確認しておけば、少々
の混乱はあっても3~4回の練習でいけるものである。
7:次に3歩の踏み出しでホップを行う。これは、4の練習のはじめの足構えと同じ足構えから、
1・2・3歩目で踏み切って腕を振り上げればよい。
・歩数を多くしていくと、早く手を上げたままの状態で歩く者がでてくるので、あくまで1・2歩目
までは手は下へ下ろしておいて、最後の踏み切りのところだけに手を振り上げることを強調する。
8:この3歩踏み出しのホップができてくれば、この3歩を徐々にスピードアップしながら、つまり
助走という形で、ランニングからのホップへ少しずつ移行していく。
・1・2・3------のリズムの取り方から、123-------の速いリズムで、最後の3の時に両手を上げて
ホップさせていくわけである。
以上、本時の導入練習としては、ホップ技術を中心に取り上げ、生徒の習熟度合いに合わせて、
上記4,5,6,7,8のどの段階で止めておくかの判断をしつつ、次の課題へ入る。
(4) 本 練 習 (25~30分)
①ウォームアップ運動(3~4種):前掲の3~4種
②前転~ 開脚ジャンプ~ 前転~ 1回ひねりとび(2セット)
③ゆっくりと後転の連続(4回連続―1セット)
④伸膝後転(倒し技術を使って初めから終わりまで膝を伸ばす)(3回連続―1セット)
⑤側転(横転がり)(3回連続―1~2セット)
⑥側方倒立回転(ゆっくり3回)
・手首の柔軟、ストレッチをしっかり行わせる。
・前時のポイントを復習して、ゆっくり確実に行わせる。
⑦ 側方倒立回転の3回連続 (2~3セット)
・すでにこの段階で連続的に行う者がでてきているはずである。
・単発で行う側方倒立回転のポイントとして、はじめは必ず正面を向いて、両手を上に上げた姿勢
をとる。というのと、着地では完全に横を向くというのではなく、進行方向と逆方向に向いて立
つ意識でよい。というように第5限では説明したわけだが、連続的に捌くためには、始めの正面向
きと着地で逆方向に向くという局面が徐々に消えていく----というか曖昧になってきて良いわけで
ある。というより、側方転回の----正面向き―横向き―逆正面向き の流れの切替が早く行われる
といった方がよいかもしれない。スピードのある側方転回の連続ではまったくこの方向の切替は
見えない。しかし、ゆっくりとした連続の側方転回をやろうとすると、絶対に正面向き―横向き
―逆正面向き の切替がなければ立つことができないのがわかる。
・単発の側方転回の出来が不十分な場合、例えば
*倒立位を経過しない。 *頭を起こさない(頭が腹屈位)
*一直線上に手と足が着かない。 *手の着きが逆ハの字になる。
などの欠点がある場合、スピードのある連続側転はムリと思うが、流れを止めないで一つ一つ確実
に行わせることで、ゆっくりでも連続して行くことに挑戦させる。
・さて、連続の側方倒立回転で最も大事なことは、常に手を上げたままの状態に保っておくというこ
とである。1本目の側方倒立回転で立ち上がってきたら、そのまま手を下ろさず、すぐに次の倒立
回転に倒し込んでいくことで、スムーズな連続性が獲得できる。2回目~3回目~4回目と連続して
も同じである。とにかく上げた手を下ろさずに倒し込むこと。
⑧ ホップ~ 側方倒立回転 (1人3~4本)
・本日のメイン課題である助走~ホップ~側方倒立回転にはいる。
・まず導入練習で行った 1歩の踏込みからの ホップ~側方倒立回転の練習を行う。
・マットを2分して、両サイドにグループ分けをして行っても良いし、同じ方向へ、「1人2回ずつや
りましょう」ということで、流れていくようにやらせてもよい。
・マットの端で、片足1歩前から後足を前に1歩踏み込んで ホップ~側方倒立回転=1本目が終われ
ばもう一度片足1歩前の体勢をマット上でセットしてからホップ~側方倒立回転 という流れで行わ
せる。
・助走距離が長くなると、ロングマット上でも2グループの練習はムリになるので、3歩助走の練習あた
りからは同一方向へ流れていく練習へと統一していく。
・タイミングがわかってくれば、3歩でも、4歩でも、5歩でも速いランニングスピードからホップ~側
方倒立回転へ持ち込める者がでてくる。
⑨ 助走からホップ~ 側方倒立回転~ 前転~ 1回ひねりとび (1~2回)(図46)
・本時の最終目標である連続技へ最後に一度挑戦する。
・これは、勢いのある側方倒立回転から最後に着地をピタッと決める。動から静へのキメをポイントと
して、動きのパワーを着地という静へ向けてどのように調整するかが含まれる。
・さてここで、側方倒立回転で立ち上がった後の次の前転であるが、スケールの大きさを出すためには
飛び込み前転のような大きな捌きが望まれるわけだが、ここでは、側方倒立回転~前転の流れをでき
るだけ途切れさせないために、側方倒立回転で立ち上がった際に、脚を開いたままで次の前転につな
げることを意識させる。立ち上がりから次の前転に入る際にしゃがむようにして足を閉じてしまう女
子生徒は多いので、それでは流れが止まってしまうので、(図46)のような前転の捌きを意識させ、
あまり大きく跳び込むことには重点を置かない方がよい。(男子では、跳び込み前転の大きさを強調
すると、失速して首を痛める場合もあるので注意を要する。)
(5)マットの片付け、整理運動、反省(3~5分)
第7限 |
規定演技 前半~中盤を中心とした練習 |
(1)グループ毎にマットのセッティング(2分)
(2)整列、点呼、準備運動、補強運動―倒立静止20~30秒を含む(7~10分)
(3) 導入練習 (7 ~10分)
①3人組で 倒立~前転の練習(1人2回ずつ)
②その場での1回ひねりジャンプ~着地止め(2回)
③足交叉とびからの180度方向転換(2回)
④腕を振っての180度方向転換(2回)
⑤横向き~270度方向転換(2回)
⑥ホップ技術の復習(3分程度)
・前時の練習ポイントを押さえて、もう一度ホップ技術の流れを一通り行う。
⑦ しゃがんだ姿勢からのジャンプホップの練習 (2~3回程度)
・ホップ動作を、助走や歩きからではなく、その場にしゃがんだ姿勢からジャンプして行うも
ので、⑥のホップができておれば、なんら難しいものではない。
(図47)のようにしゃがんだ姿勢から-----ここでは前転から
の立ち上がり状態を想定して-------両手の振り上げをつか
いつつ、斜め前方にジャンプし、着地~すぐに側方倒立回
転に入れるように、足を前後して構えるだけである。2~3
回も行えばできるであろう。
(4) 本 練 習 (25~30分)
・これまでの練習の流れを一通り行わせるが、できるだけ連続したイメージを頭に描きながら練習に取
り組むよう注意喚起しておく。
・マットの長さが短い場合、マットを組み合わせてロングにしても良いが、練習量が減ってくるので、
ロングマット1枚+ショートマット1枚の長さが確保できればよい。(各グループ、ロングマット2枚
の長さが確保できればなお良い。)
①ウォームアップ運動(3種)
②前転~ 開脚ジャンプ(3回連続―1セット)
③前転~ 1回ひねりとび(3回連続―1セット)
④ゆっくりと後転(4回―1セット)
⑤伸膝後転(倒し技術を使って初めから終わりまで膝を伸ばす)(3回連続―1セット)
⑥側転(横転がり)(3回連続―1~2セット)
⑦側方倒立回転(ゆっくり3回連続―1セット)
⑧ 倒立前転~ しゃがんだ姿勢からジャンプホップ~ 側方倒立回転~
~側転(横転がり)~ 立ち上がりつつ270度方向転換
(規定演技:前半 1の流れ:下記図―2セット)
・授業時間が少なく、この時点で倒立前転の出来はまだ不十分と思われるが、自力倒立が無理な
場合は、補助をつけて行わせるか、または単なる前転に代えて行わせるなどの判断をする必要
がある。
・導入練習で行ったジャンプホップを、前転からの流れが途切れぬようにおこない、側方回転へ
とつなげていく。
・側方倒立回転がある程度できておれば、1~2回で無理なく実施できるであろう。
⑨ 伸膝後転~ 直立~ 腕を振っての180度方向転換~
~1歩踏み込んでの手を着かない前転~ 足交叉とび~ 180度方向転換
(規定演技:中盤 2の流れ:下記図―2セット)
・これまで行ってきたポイントに注意して行う。
⑩助走~ ホップ~側方倒立回転 2回連続(2~4セット)
・⑧⑨で前半の練習を一通り終えて、時間の余裕があれば、助走からホップしての側方倒立回転
の2回連続をスピードに乗せてどんどん行わせる。
・出来栄えの不十分な者に対して、個別にポイントを注意していく時間も確保できる。
(5)マットの片付け、整理運動、反省(3~5分)
第8限 |
規定演技 後半を中心とした練習 |
(1)グループ毎にマットのセッティング(2分)
(2)整列、点呼、準備運動、補強運動―倒立静止20~30秒を含む(7~10分)
(3) 導入練習 (7 ~10分)第7限の導入練習に同じ
(4) 本 練 習 (25~30分)
・今回は規定演技後半のスピード感のある動きから着地決めまでを中心にメニューを組む。
①ウォームアップ運動(2~3種)
②前転~ 開脚ジャンプ前転~ 1回ひねりとび(1~2セット)
③倒立前転(できる者は自力で)(3回ずつ―1セット)
④伸膝後転(3回ずつ―1セット)
⑤側転(横転がり)(3回連続―1セット)
⑥側方倒立回転(ゆっくり3回連続―1セット)
⑦規定演技 前半 1の流れ(2セット)
⑧規定演技 前半 2の流れ(2セット)
⑨助走~ ホップ側方倒立回転の連続(2セット)
⑩ 規定演技 後半 3の流れ (3セット)(規定演技:後半3の流れ 下記図)
・助走~ ホップ側方倒立回転~ 前転~ 開脚ジャンプ~ 1回ひねりジャンプの流れ。
・各グループ、ロングマット2枚をつなげて用意できれば、側方倒立回転2回連続~次の連続へもっ
ていけるが、ここではマットの長さが短い想定で行っているため、側方倒立回転を1回として着
地までの連続練習とする。
(5)マットの片付け、整理運動、反省(3~5分)
第9限 |
規定演技 通し練習 |
◆個々の技-----例えば 倒立前転、伸膝後転、側方倒立回転など-----を練習してきて、教師は『はい、
それでは、そういった技を使って、自分の自由演技を構成しなさい。次にテスト(演技会)をしま
すから----』と言って、そのテストの日に、生徒達はどのくらいスムーズな、流れに乗った演技構成
をしてくるであろうか? 体操競技が未経験の生徒がほとんどの中、教師側の予測を越えるほどの
独創性を持ったものが出来上がるのかどうか? 確かに小学生段階では教師側の度肝を抜くような
奇抜なアイデアの連携の技、動きを考え出してくる子供たちもいるかもしれない。では中学、高校生
となるとどうであろうか?
◆体育系や教育系の大学入試の実技試験、また保健体育の教員採用実技試験において、マット運動が課
題となることが多い。例えば、「倒立前転」「後転倒立」「側方倒立回転」「前方倒立回転」などの
技を指定され、『これらの技を組み合わせて、マット運動の演技構成をしなさい。』という課題が出
されているようである。これまで、何人かのそういった受験生に対し試験前に、組合せの動き方、つ
なぎ技の指導をさせて頂いた。しかし、個々の技がある程度できてはいても、その技と別の技をどの
ように繋いでいくかは別作業として指導の手が入らないと、無駄な動きの連続になってしまう。
◆例えば、バレーボールの授業で、「今日はパス練習をしました。」「今日はアタック練習をしました。
」「今日はサーブ練習をしました。」それでは「今日はゲームをしましょう。」といってゲームをは
じめて、それがゲームとしての形を成してくるかというと、それはいわゆるバレーボールのゲームに
ならずに、『サーブの応酬だけ』の、『トス・アタックやブロックのまるでない』ゲームになってし
まう。------女子の授業でよくそうなる。-----のと同じで、やはり、『レシーブ~トス~アタック』の
流れができる練習を組み入れていかないとダメなのである。マット運動でも「はい、それぞれの技を
つないで演技構成しましょう。」といって突き放しても、いかに繋ぐかを指導し、そしてその流れの
練習をしないことには、一つの演技の完成というのは見えてこない。
●さて本時は、頭の中で構築した全体の流れのイメージを、途切れることなく体で表現していく。また
単に演技が流れていくのではなく-----たとえ不得手な技の部分があったとしても、それをいかにカバ
ーしながら-----全体のイメージをアップさせていくか、ということに重点を置きながら通し練習をし
ていく 規定演技:最終段階の時間である。
※手の上げ方、足の上げ方、そのスピード、つま先の伸ばし、首の曲げ方・起こし方、目線の送り方、
間の取り方-----などで演技にメリハリをつけていく練習時間もとれれば、演技を作り上げていく面白
さも感じることができる。
規定演技から進んで、自由演技構成をする際にも 上記要素がさらに重要なものとなると考える。
(1)グループ毎にマットのセッティング(2分)
(2)整列、点呼、準備運動、補強運動―倒立静止20~30秒を含む(7~10分)
(3) 導入練習 なし
(4) 本 練 習 (20~25分)
①ウォームアップ運動(2~3種)
②前転~ 開脚ジャンプ~ 前転~ 1回ひねりとび(1~2セット)
③倒立前転(できる者は自力で)(3回ずつ―1セット)
④伸膝後転(3回ずつ―1セット)
⑤側転(横転がり)(3回連続―1セット)
⑥側方倒立回転(ゆっくり3回連続―1セット)
⑦ 通し練習 (10分)
a:規定演技 前半 1の流れ
b:規定演技 中盤 2の流れ
c:規定演技 後半 3の流れ
・この規定演技の流れは、上記3部分に分けることができる。つまり、マットを1往復半するこ
とになる。一人で演技の全部を行わせて、次の生徒へ引き継ぐ方式をとっても良いが、他の生
徒の待ち時間が長くなってしまうので、いつものように敷いたマット上を、まず、aの流れを
順に行い、終われば次に bの流れを行うという方式で行う。その際、aの流れが終われば、
元の位置へ戻さずに、そのまま前方へ座らせ、次の演技者を前から見る位置で待機させる。
(図48)
・次は中盤の流れをB地点から開始して、A地点で終わるように順番に出させる。さらに後半の
流れをA地点から開始して、B地点で終わるように順番に出させる。という流れを、時間の許
す限り徹底して行わせる。
・各技のポイントまた連結のポイントを、合間合間に、個別個別に注意していく。
・マットの枚数、生徒数などに余裕があれば(図49)のように、マットを3部分(前、中、後)に
分け、全体流しの練習をさせても良いし、不安部分のある流れのところの集中練習をさせても
よい。
・マットの枚数に余裕があれば、一人で最初から最後まで全習させる方式を採用するのがよいが、
他の生徒の待ち時間が長くならぬような方式を考える必要がある。
(5)マットの片付け、整理運動(3~5分)
(6) 次回 演技会(テスト)についての説明 (3分)
・演技会の具体的な要領については、第10時限の記述を参照されたし。
・以下の点について話だけしておく。
①演技は2人同時に(場合によっては1人ずつ)行う。
②演技順についてはこの後抽選により決定する。
③はじめに10~15分ほど練習した後 演技に入る。
④1人(あるいは2人)が演技している間、他のメンバーはその演技の採点(審判)を行う。
(したがって次時は筆記用具持参のこと。-----学校で筆記用具が準備できればなおさら良い。)
演技会 抽選会 (3分)
・(図50)のようなカード(人数分の番号を書いた抽
選票)をあらかじめ人数分用意しておく。
・カードを4つ折りにして空き箱にバラけて入れておく。
・生徒は帰り際に、そのカードを1枚引いて、引いた番号
が自分の演技順である。
・番号の下に自分の名前を書いて、提出して帰る。
・教員側で、番号を整理し、演技順を確認し、採点表
(次時指導案の中に掲載)を作成する。
神戸市 北区